CASほたて貝柱 導入事例1/第一ホテル東京シーフォート 鉄板焼「天王洲」様

導入事例1/第一ホテル東京シーフォート 鉄板焼「天王洲」様

ご協力企業 : 阪急阪神第一ホテルグループ
取材先 : 第一ホテル東京シーフォート
ご担当者 : 鉄板焼「天王洲」シェフ 壱岐 雄一様
「天王洲」店舗・メニューのご案内

甘い、大きい、まずはその二点

鮮冷ほたて貝柱」を知ったきっかけは当ホテルグループの「宮城&山形フェア」でした。現地に視察に行った者から話があったので実際に使ってみたところ、生のほたてと全く遜色がなく、時間とともに臭みが出ることも一切ありません。また、サイズもこれだけ大きなものはなかなかありません。これでしたらお客様に安心して提供できると判断しました。

以前からCASの技術は知っていましたが、専用の装置が必要なイメージがあり、こんなに手軽に利用できるものとは考えていませんでした。「冷凍ほたて」ということで認識が凝り固まっていたところもあるのかもしれません。「鮮冷ほたて貝柱」は獲れた時の状態を保ち、細胞が破壊されないので、解凍の際にドリップで旨みが逃げてしまうことがありません。

火を入れることでさらに甘味が増し、何も補う必要はないくらいで塩コショウだけでもおいしいです。鉄板焼はダイレクトにお客様の意見や感想が伝わるのですが、このほたてなら胸を張って提供できます。お客様からの反応もまず「甘くておいしい」「サイズが大きい」の二つに集まっています。

年間を通じて「女川産」と名乗れるブランド力

鉄板焼でお客様に提供する前には「本日は宮城県の女川で育ったほたてを使います」とお話しています。生で仕入れていた時は、その日にあるところから流れてくるので、昨日は北海道、今日は岩手といったことになりますが、いつでも「女川のほたて」と名乗れるブランド力というのはやはり強いと思います。召し上がった際に居合わせた鮮冷の方とお話が盛り上がった常連のお客様は、興味が深まったのか実際に女川まで訪ねていかれたそうです。

私も現地に伺ったのですが、山に囲まれている環境を目にして、ミネラルが流れ込んでいい状態で育つということを実感することができました。工場も見学したのですが、本当にいろいろと行き届いていたので、安全面からも安心して使用できます。実際に訪問できてよかったです。町も知らないままでは「女川のほたて」です、とお客様に話しても、ただ言っているだけになってしまいますので。

鮮冷より補足情報
リアス式海岸の三陸では、山から海に流れ込むミネラル分により、海の上層部にプランクトンが多く集まります。ほたてを浮きで吊るす垂下式で養殖することで、そのプランクトンをたっぷり食べて大きく育ちます。

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味覚以外にも重要な素材選びの要素